【JUIDA資格資格解説】スペシャリスト認定講座について解説【ドローンの先生になるには】
有名な大手メーカーDJIのJAPAN法人が運営してるDJI認定資格は3つがあります:
・DJIスペシャリスト
・DJIインストラクター
・DJIマスター
今回はDJIスペシャリストについて説明します!DJIのドローンをよく使う・使う予定があれば取っておきたい資格です。
ドローンの産業パイロットを教育、育成しているUTC(Unmanned Aerial System Training Center)という機関をご存じでしょうか。この教育機関はドローンメーカーの中でも大手のDJIが運営し、認定しています。
今回はDJIが認定している資格の中でも、DJI CAMPスペシャリスト認定講座について解説していきたいと思います。
①資格の概要
DJI 製無人航空機の正しい知識、正しい操縦方法、そして飛行モラルを習得しているかを評価する民間資格です。指定の講習を受講し、指定試験(筆記・飛行・オンラインテスト)に合格すると、DJI CAMPスペシャリストの認定が受けられます。(公式サイトから引用)
2日間という短い時間の中ではありますが、座学講義の受講、筆記試験/実技試験の合格は必須となります。
受講資格は、10時間以上の飛行操縦経験がある操縦者で、DJI製品のユーザーマニュアルを事前に熟読し、実際のマルチコプター飛行業務に従事できる者とします。
よって、他のドローンの民間資格との差は法人や個人事業主など、ビジネスでドローンを操縦する機会が多い方向けのものという点です。
②メリット
DJI CAMPスペシャリストの認定を受けることによって飛行許可申請の手続きを簡略化させることができます。
現在ドローンを飛行させるためには、飛ばす空域や目的により、10開庁日前までに国土交通大臣の許可を得なければならないというルールがあります。申請は地方航空局や高級事務所にて、不備が無い状態で手続きをします。また、この申請の際にドローンの操縦についての基礎知識の確認や能力に関する確認をとられる場合があります。この時も、DJI CAMPスペシャリストの認定を受けているとより簡易な確認を受けることで申請することができます。
さらに追加で下記の2講座を受講することによって申請の際の手間をさらに減らすことができます。この講座は新たにDJI CAMPスペシャリスト認定講座を受講する人であっても、すでに認定を受けている人でも受講できるものとなっています。
①夜間飛行・目視外飛行講座
→夜景の撮影・日の出前の農薬散布など夜間での飛行での技巧や測量、点検など広範囲での自動飛行に必要な技能を取得するための講座です。
②危険物輸送・物件投下講座
→農薬の散布や救助活動などで求められる技術を取得する講座です。
ドローンの機体は出回ってきたとはいえ、まだまだ数十万以上の値段のついている高額な製品です。もしも、事故に遭ってしまったり第三者へ損害を与えてしまった場合は損害賠償の責任が持ち主である操縦者に生じます。
そうなってしまった場合のために、DJIは自社製品を購入された方を対象にDJI無償付帯賠償責任保険を購入後、1年間無償で付帯してくれます。2年目以降に継続したい場合はDJI CAMPスペシャリスト認定を取得したうえで、DJI損害賠償保険やDJI機体保険を割引された価格で契約することができます!!
③運営会社
DJI CAMPスペシャリストの認定講座を運営しているのは世界の大手ドローンメーカーのDJIの日本法人のDJI JAPANです。DJIは2005年に設立されて、ドローンの専門メーカーです。さまざまな分野で活躍していくドローンを数多く製造しています。
製造しているドローンの種類は多岐にわたり、測量や装置の点検などを行うドローンや消火や救助など安全に役立つドローンまで幅広い現場で活躍します。
④対象年齢
取得に対して年齢制限は設けられていません。ただし、法人や個人事業主で、ビジネスとしてドローンの飛行に関わることが受講の条件となっています。また受講するスクールによっては年齢制限を設けている可能性もありますので受講を予定されている場合は受講するスクールのサイトで確認の上、申し込みにお進みください。
⑤必要な技能・知識
DJI CAMPスペシャリスト認定講座を受講するには10時間以上の操縦経験が必須となっています。受講するスクールによっては練習場を10時間利用できるコースで初心者であってもDJI CAMPスペシャリストを目指すことができるカリキュラムを組んでくれている場合もあります。操縦者のスキルを確認しながらスクールを選ぶとよいでしょう。また、DJI製品のユーザーマニュアルを熟知しており、ドローンの飛行業務に携わる方であることが条件です。ドローンを安全に操作する為の知識、操縦法、飛行に関するモラルの習得が必要です。DJI CAMPスペシャリスト認定のスクールでは座学の授業で以下の内容を学んでいきます。
- パイロットの行動規範
- 安全の基準
- 飛行に関する禁止事項
- 電波の詳細
- マルチコプターに関する概論
- 気象について
- 飛行ルールについて
- DJI製品の詳細
- ドローンに関する法律
スクールで身につけてきた技能や学んできた知識についてのテストに合格することにより、認定証を発行することができるようになります。
⑥費用感と試験会場
DJI CAMPスペシャリスト認定の受講料の相場はおおよそ60,000円前後~110,000円程度となっています。受講の費用に関してはスクールによっては幅があるため、受講前にスクールのサイトで確認するようにしておくとよいでしょう。
その他にも受講料だけでなく、DJI CAMP技能認定専用のテキストが必要になります。またテキスト第5版の購入には3,300円で販売されています。さらに認定後には認定証を発行する必要があり、16,500円かかります。
受講料と合わせて大体80,000円弱~130,000円程度でDJI CAMPスペシャリスト認定を取得できます。他のドローンの民間資格と比べるととても受けやすい印象を受けますね。
また講座を受けることができるのはDJI CAMPインストラクターが在籍しているスクールに限られます。全国約70か所のスクールで、宮城県/新潟県/石川県/神奈川県/愛知県/広島県/熊本県など各地で開催されています。DJI CAMPスペシャリスト認定講座を受講できるキャンパスの中には国土交通省ホームページ掲載講習団体もあります。教官の配置、組織運営、講習の内容など要件を見たいしていますので安心して受講ができるでしょう。
⑦まとめ
DJI CAMPスペシャリスト認定講座は仕事でドローンを飛行、操縦する機会が多い方向けの資格ということはご理解いただけましたでしょうか。
映像作品の制作のための空撮や農薬の散布、測量・点検、救難救助など今後ドローンが活躍の幅をどんどんと広げていくことでしょう。もし、ビジネス面でドローンを使用することが多いのなら受講することも検討されてはいかがでしょうか。
30代会社員。ドローン歴5年。ドローンの最新技術、資格関連やイベントの最新情報を届きたいと思いサイトを開設しました。
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