「ドローン検定」はどんな資格?【徹底解説】
この記事はこんな方に向いてます:
・ドローン検定の資格取得を検討してる方
・ドローン検定の受験時期、方法、受験内容など知りたい方
今回説明するドローン検定は国土交通省から認定されている民間団体です。急速にドローンが日本では普及されてきましたが、よりドローンを適切に普及させ、操縦者のスキル上昇を図るために資格認定を行うに至りました。
またドローンを操縦した経験が無い人であっても取得することが可能なので、比較的取得しやすい資格と言えるでしょう。
①運営団体
ドローン検定協会は、無人航空機を取り扱う従事者の知識レベルを客観的に評価し、その資質向上と周囲の方への理解を広めることを目的として無人航空従事者試験(ドローン検定)を実施しています。また、国土交通省から認可を受けた登録講習機関として、無人航空機の免許取得をトータルでサポートいたします。
運営の理念としては、誰でも安全で、適切な知識と技量をもつ、法律を守りながらドローンを適切に普及させることです。
無人航空従事者試験(ドローン検定)の実施は平成27年から始まり、2023年時点で45回ほど開催されてます。今まで1〜4級の認定数は、約50,000人ほどになっています。
②資格の概要
ドローン検定は1~4級までの難易度が用意されており、試験の内容は、用語や機体の構造といった基礎知識から、飛行に関する特性、電気電子工学、航空力学、気象学、関連法規などを問う問題となっています。 級数に応じて出題範囲と難易度が異なります。
開催時期:2ヶ月ごと(奇数月)の開催、1級は1月・5月・9月のみの開催。
受験料: 1級→18,800円、2級→12,900円、3級→6,600円、4級→3,200円
出題方法:筆記試験のみ、問題数は50問。
合格条件:80点以上。
採点結果:有料(1,650円)で採点結果照会が可能。
ドローン検定では3級と4級を誰でも受験できることもあり、最も多く認定が多くされているのは3級の資格になります。しかし、それ以外の2級や1級の資格は取得する際にその下の階級の資格の取得が必須となります。もし、ドローン検定の1級を取得したいのであれば最短でも3回の資格の取得が必要となります。
この検定の最大の特徴としては、学校に通わずに試験の内容を習得できることです。受講したい方はテキストを購入し、自宅で勉強できます。実務テストや講座がないため、受験料は他の資格と比べて大幅に安くなります。
ドローン検定の申し込み方法は、公式サイトからのオンライン申し込みになります。
試験の日程ごとに申込期限や受験料の支払期限が異なっているため、スケジュールに余裕をもって動くとよいでしょう。
また各会場の定員を超えてしまった場合は受け付けが終了される場合もあるため、受験を考えられているのだったら早めに公式サイトからの申し込みをおすすめします。
③メリット
ドローン検定では受講すると様々なメリットを得ることができます。
今回はその中から3つのメリットについて解説します。
└─ コミュニティサイトを利用できる
実はドローン検定が運営しているコミュニティサイトがあり、そこで他のメンバー同士で情報共有を行うことができます。
ここ数年、注目度が高まっているドローン関連は飛行ルールの改定や制度の見直しなどが入ることもあるため、最新情報を収集する必要があります。
その他にもこんなトラブルに遭った、保険を見直したい、最新の機種の操作性を知りたいなどのドローンに関する情報を探すのに非常に便利であると言えるでしょう。
└─ 飛行ログサービスを利用できる
ドローン検定に合格すると利用できるようになるのがオンライン飛行ログサービスです。このサービスではドローンの飛行時間を記録することができます。特に飛行許可申請時に10時間以上の飛行履歴を証明する必要があるのですがその際に利用すると非常に便利なサービスです。
飛行時間の記録だけではなく、飛行時に発生したエラー、バッテリーの消費量などの機体の状態を確認することもできるのでメンテナンス時に参考にすることもできます。また飛行ログはオンライン上だけの確認だけではなく、PDFに出力することができます。
└─ スキルのアピールができる
ドローン検定の合格者は検定のロゴを名刺や自社のサイトでも使用することができます。
ドローンを使ったビジネスを考えている人は検定のロゴを使い、合格歴をアピールするとよいでしょう。
またドローン検定の1級、2級の合格者は合格証とピンバッチをもらうことができます。3級以下の合格者は合格証のみとなるので、もしアピールしたいのであれば合格者のみが購入できるオリジナルグッズを購入すると様でしょう。
他にはこんなメリットがあります:
④受験対象
ドローン検定では3級と4級はどなたでも受験可能です。
最も多く認定が多くされているのは3級の資格になります。しかし、それ以外の2級や1級の資格は取得する際にその下の階級の資格の取得が必須となります。
もし、ドローン検定の1級を取得したいのであれば最短でも3回の資格の取得が必要となります。
⑤受験に必須の技術と知識
ドローンに関する基礎知識、物理学、工学、気象、専門知識、法令の6大カテゴリーから勉強します。
【基礎知識】用語、動作、組織/制度/国際情勢、単位
【物理学】力学、熱力学、流体力学、流体力学
【工学】航空工学、材料工学、流体工学、電気電子工学、無線工学
【気象】気象学基礎、航空気象学
【専門知識】機体構造、姿勢制御、動力/バッテリー、送信機、GNSS、リスク/メディカル、TEM/SRM/CRM、責任/保険、航法、飛行計画/記録
【法令】無人航空機関係、航空法全般、電波関連その他ルール
⑥費用感、試験会場
試験内容は座学のみで実務テストや講座がないため、受験料は他の資格と比べて大幅に安くなります。
テキストの購入は公式サイトかアマゾンなど通販サイトでできます。
・受験料 1級 18,800円/2級 12,900円/3級 6,600円/4級 3,200円
・テキスト 2,500円〜になります。
・その他 1,650円のオプションで採点結果照会が可能
・試験会場 全国各地に開催されます
例: ドローン検定3級を受験する場合は 6,600円+2,500円=9,100円 になります。
⑦ドローン検定と連携しているスクールについて
ドローン検定と提携しているスクールでは取得者の多い3級講座と基礎技能講習がセットになったカリキュラムを実施しているところもあります。2日間程度の日程で飛行許可申請に必要な条件をクリアできるので忙しい毎日を送っている人でも日程を調整しやすいところが人気です。
他にも飛行許可申請の条件を満たすコース、筆記試験に特化したコースやさらに上の資格を目指したい人向けの難易度の高いコースなど様々な需要を満たすカリキュラムが揃えられています。また、もし遠方のスクールを受講することになった場合は宿泊費用などが別途かかってきますので忘れないでおきたいですね。
⑧まとめ
ドローン検定を受講することにより、ドローンに関する基礎的な知識を習得することができます。さらに資格を取得すれば許可申請の簡略化を図ることができ、協会で運営している飛行ログシステムやコミュニティを利用することができるなど様々な恩恵を受けることができるでしょう。
もしスムーズにドローン検定の資格を取得したいのであればドローンスクールで基礎技能講習をセットで受けられるコースの受講をおすすめします。
30代会社員。ドローン歴5年。ドローンの最新技術、資格関連やイベントの最新情報を届きたいと思いサイトを開設しました。
この記事へのコメントはありません。